二夜明けての覚書。
一昨日、半日聞きまくったコンクール。
正直に感じたことをつらつらと。
課題曲
かなりⅣの率が高かった。
ただ、同じⅣでも、指揮者や奏者によって大きく曲に対する解釈の仕方やまとめ方が違っていて、全く飽きなかった。
元気で快活さがあるⅣ
穏やかで優しいⅣ
今回聞いた感じと結果から考えると、前者の方が優勢だったのかな?
個人的には後者も好きだけど。
あと、指揮者の好みに合わなかったんだろうけど、それでもアーティキュレーションをめちゃくちゃに変えるのは、さすがにいただけない。
真面目に取り組んだ奏者たちがほんとに可哀想。
どれだけ良い演奏しても、あれじゃ 課題曲 じゃない。
結果はお察し。
あぁ、本当に可哀想。
演奏がよかっただけになおさら。
自由曲
当然といえば当然なのだろうが、聞き応えのあるハイグレードな曲目の連続。
その中で、一発目にたなばたを演奏した母校は、なかなか良い意味で光ってたのではないか、と。
誤魔化しようがない曲なだけに、下手すりゃ銅賞になる可能性もあった中での銀賞は、個人的には賞の色以上に価値があると思った。
課題は変わらず、音の圧力。
話を戻して。
ハイグレードな選曲だとしても、それをしっかりと自分たちの モノ に出来ている団体と、そうでない団体の差は本当に大きかった。
モノ に出来ていない団体は、曲に奏者が振り回されている、という感じ。
本来なら、もっと良い音色を出すんだろうな、という奏者でも、アタックがキツくなったり、後おしで乱暴な演奏になったり、音の処理が甘かったり、と細かなところでミスが出て、それが異様に目立つ。
で、個人的に興味深いのが、ハイグレードな自由曲を モノ に出来ていない団体は、課題曲も要所要所でミスが目立った、ということ。
きっと、練習にかけた質や量も要因としてあるだろうけれども、
結局突き詰めれば、基礎的な演奏技術がどうかが重要なんだろうな、と。
物理的な音量の大小
音量の大小に伴う個々のブレスコントロール力
音の発音、処理に関わるブレスコントロール力であったり、タンギングの技術力
バンド全体としての音の方向性や音符に対する捉え方
日頃のメンタルコントロール
などなど
そういったことは、結局はそのほとんどが指導者に依存するところ。
奏者である生徒が、いくら懸命に努力したとて、やはり一定の限界はある。
指導者自身が、現状に慢心せずに勉強し続ける必要はあるし、好き嫌いあれど、色んな音楽を受け入れる余裕も持たないといけない。
自分への戒め。
……受け入れる余裕は、ある程度は持っているつもりだが、どうしてもパンク系の音楽は無理だー
いくらパフォーマンスといえど、楽器は大切にしてあげて…………
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